
インテリアコーディネーター (有)エル・エル・プランニング⇒
人と接するとき、第一印象がとても大切なように、自宅へ招く際にも第一印象が大事になってきます。ゲストが最初に訪れるエントランスルームは、いわばその家の第一印象を決定づける空間。そこがどのようになっているかによって、その家の印象が分かれるとも言われています。そこで、ゲストを気持ちよく迎え入れることのできるエントランスルームの作り方を、インテリアコーディネーターの秡川寿美礼さんに教えていただきました。

大切なのは、ゲストを温かく迎え入れたいという配慮がなされているかどうかということ。靴が何足も出しっぱなしだったり、靴箱の上に鍵や認め印などが無造作に置かれているようでは、相手に不快感を与えてしまう恐れがあります。見せる収納と隠す収納を上手に使いこなしながら、適量適所に物が収納された、清潔で整然としたエントランスルームというのが、ゲストを温かく迎えいれるために最低限守っておきたいことです。
そのうえで、スペースの広さに合わせて、ゲストにもてなしの心を伝えるプラスアルファのコーディネートを楽しんでみましょう。広い空間であれば、ベンチ型の収納ボックスなどを置くのもオススメ。収納スペースとしてはもちろん、ブーツなども楽に履くことができ、女性や高齢のゲストには特に喜ばれるはず。衣類を収納できるクロークを用意しておくのもいいでしょう。難しいようであれば、衣類が掛けられるフックみたいなものでもOK。ゲストのために、わざわざこういったものを用意した、という気持ちが、なによりも大事なことなのです。
写真は最近建て替えた自宅のエントランスルーム。ゲストから見えないよう、裏側に衣類が掛けられるクロークを設置。収納スペースを多くとり、スーツケースやアウトドア用品をまとめて収納することで、表玄関をすっきりとさせています。
写真のような使うときにだけフックを出せるタイプであれば、スッキリとした空間を演出することも可能。天然木にメタルのフックのスタイリッシュなデザインも◎。
インテリアの中に「トーキングピース」をさりげなく配置するというのも、ゲストをもてなすうえでは必要なこと。「トーキングピース」とは会話を盛りあげるための道具のことで、ホームパーティの盛んな欧米などではよく見られます。絵画や写真、小物など、ゲストの興味をそそりそうなものを飾ることで、ゲストの心をほぐし、結果自然と会話が生まれ、和やかな雰囲気を作ることができます。
ここでポイントとなるのは、どんな「トーキングピース」を飾るかということ。オススメは趣味で撮った写真や旅先で手に入れた小物など、自分の個性を演出できる物。ゲストに対して自分を知って貰うためのきっかけにもなりますし、さらには気に入ったものをディスプレイすることで、自分自身が気持ち良く過ごすことができます。
飾る際ですが、ゲストがドアを開けた時の視線を考慮して物を置くこと。靴を履いている状態の視線の高さと、家の中からの視線の高さには違いがあるので、その部分に注意してディスプレイしましょう。
写真はリビングへと繋がる廊下の壁面を撮影したものです。旅先で購入した人形に合わせて額をデザインし、ディスプレイしました。
シンプルなフォトフレームも良いですが、このようなデザイン性の高いフレームを使って、より個性的に演出してみてはいかがですか。
植物は、華やかなヴィジュアルに加え、香りでも季節を知らせてくれるアイテム。もしすべてをフレッシュにするのが手間という方は、造花と混在させるのもテクニックのひとつです。
造花以外にも、こんな風に傘立ての受け部に人工芝を配したアイテムも。植物の世話をする時間がないという方にはかなりオススメです。
