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プロが教える
センスのいい部屋作り インテリアコーディネート実例編

今回のA邸のリフォーム工事では、マンションオリジナルのフローリング材やクロスを使用して、壁の撤去に伴う床・壁・天井の貼り替えを最小限にとどめることにしました。 ところが、フローリング材はメーカーに注文してみないといつ納品されるかがわからないということで、工事契約の際に工期を決めることができず、職人さんのスケジュールを押さえることもできないという、異例の事態となりました。
さらにその後、お客様より現在のお住まいの退去日が迫っているというお話が飛び出し、急遽手の空いている職人さんを探して早急に工事を行い、フローリングの貼り替えのみ材料が入荷次第貼ることになりました。

・ご夫婦で二人暮らし
・新築マンション
・2LDK+N(納戸)・63,46u

リビングと隣り合う個室の間にある間仕切り壁を撤去してひとつながりの部屋にする工事は、壁を1枚撤去するだけなので簡単と思われがちですが、壁を撤去した後の床・壁・天井部分だけを貼り替えて綺麗に仕上げる事はそう簡単ではありません。
建築から年数が経っている場合は同じ仕上げ材を入手するのが困難ですし、同じ材料が手に入ったとしても製作ロットが異なれば微妙に色が違ったり、住まいの内装材が日焼けやタバコのヤニなどで変色していることも多いので、新しい材料との差が出てしまうため、1つの空間となる部屋全体の床・壁・天井全てを貼り替えるのが一般的です。

また、今回のように間仕切り壁を先に作ってからそれぞれの部屋の床・壁・天井を貼っている(壁勝ち)場合には、施工精度の問題で2部屋の床・壁・天井の高さが微妙に違う為、壊した壁の部分だけを補修しても平らに仕上がらないことが多いのです。
そのため、お客様から間仕切り壁を撤去するリフォームのご希望を伺った際には、床・壁・天井の全面的な貼り替えを前提としたリフォームプランをご提案していましたが、新築ということもあり、最小限の補修で済ませる方法を選ばれた経緯があります。

間仕切り壁撤去後の床。壁を先に作ってからそれぞれの部屋の床・壁天井を貼ってある場合、壁を撤去してみるとそれぞれ微妙な段差がある場合が多く、部分的な補修では綺麗に仕上がらないことも。

2列分のフローリングの幅を均等に見えるようにカットして突きつけ張りにし、目地部分はリペア補修を施すことに。フローリングの下地調整のため2度のやり直しを経て、なんとか綺麗に仕上げることができました。

2つの部屋のカーテンボックスの高さが異なっていたため、揃えることに。微妙な高さ調整のため、クロス貼り前のパテ処理で高さを調整。

今回はクロス貼りがうまくいかず、フローリングと同様に2度のやり直しが発生。

お客様が購入されたミラーのアートが予想外に重いことがわかり、壁に下地を入れる工事を追加で対応。一旦クロスを剥がして下地材を取り付け、再度クロスを貼り直します。

重い絵画など壁面に飾りたいものがある場合には、リフォーム計画時にサイズや重量を確認し取り付け位置を決めておくと、追加工事による無駄な出費が防げます。

今回、インテリアのポイントとして、壁面の装飾のために取り入れたのがタイル張りです。寝室、リビング、ダイニングの3箇所に異なるタイルを、異なる張り方で施工しました。

寝室には、吸放出性の機能のある2種類のタイルを組み合わせ、「眠り目地」と言ってタイルとタイルの間に目地をとらない方法で張りました。

石のように見える長方形のタイルを使い「馬目地」という縦方向の目地をタイル幅の半分ずつ交互にずらす張り方にしました。また、お客様のご希望で下り天井部分にユニバーサルダウンライトを埋め込み、壁面を照らせるようにしました。

ダイニングの柱まわりには、一見モザイクタイルに見える大判のタイルを張り、ラメを混ぜた黒い目地材を使って、ライトが当たるとキラキラ光るようにしました。

一見布のように見えるタイルと、同色のフラットなタイルを組み合わせたデザイン。

今回は馬目地にしましたが、縦横に目地を通す「通し目地」にしたり目地幅や目地材の色を変えたりするとまた違った雰囲気に仕上げることができます。

タイル張りでは、半端なサイズの材料を壁際などの目立たない場所に持っていくのがポイント。今回の柱周りの場合は、ダイニング側に見えるコーナーが一番目立つため、コーナーから貼り始めることにしました。

モザイクタイルの目地材は一旦タイル全面に塗り、乾いてからタイル表面についた目地材を落とします。

電気工事は前述のダウンライトの取り付けのほか、撤去した壁についていたスイッチやコンセントの移設と、柱周りについていた白いスイッチとコンセントプレートを黒い物に交換するなど、使い勝手や内装材の色に合わせた変更を行いました。

リフォーム工事中は木材や石膏ボートをカットする際に粉塵が出るため、カーテンなどは汚れないよう工事が終了して室内をクリーニングしたのちに取り付けますが、今回ご提案したのは、カーテンではなく「調光ロールスクリーン」。
ブラインドの機能とロールスクリーンの機能を併せ持った商品で、ごく薄い布製です。ブラインドのように羽を調節することによって景色を楽しむことができるため、眺望が良く高気密高断熱のマンションなどにおすすめです。

タイル張りでは、半端なサイズの材料を壁際などの目立たない場所に持っていくのがポイント。今回の柱周りの場合は、ダイニング側に見えるコーナーが一番目立つため、コーナーから貼り始めることにしました。

羽を水平にすると眺望が望めます。

今回のリフォームは1週間で終わるはずの工事内容でしたが、手直し工事に加えて追加工事も発生したため、追加分の見積もり出しや材料の手配、職人さんのスケジュール調整などで工事が飛び飛びに入り、すべての工事が完了するまでに1ヶ月以上が経過してしまいました。
次回は、いよいよお客様がセレクトされた家具もそろった完成形をご紹介します。

 

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インテリアコーディネート実例編

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