ハウススタイリング(house styling)

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家具収納・インテリア雑貨専門のハウススタイリング(house styling)

プロダクトのデザイン、製造、販売などの最前線で活躍する“人”に、
ものづくりに対する姿勢やこだわりや哲学について語ってもらう企画「house styling the interview」。
第9回は、デザインに定評のある時計メーカー〈タカタレムノス〉の菊地さんにインタビュー。〈タカタレムノス〉のものづくりについて迫ります。

時計をメインにしたインテリア・雑貨の企画、製造、販売をしている〈タカタレムノス〉。その所在地は富山県高岡市。
グループ会社である〈高田製作所〉は戦後に仏具の製造でスタートした会社。金属を溶かして砂の型に流し込んだものを磨き、仕上げる鋳物メーカーです。

「鋳物の技術を用いて、今から50年以上前に大手時計メーカーの本体枠やクロックのフェイスをつくるようになったのが〈タカタレムノス〉のはじまりです。時計メーカーさんから、鋳物の技術をつかったものづくりができないかと打診があったんです。当時、協力していただける工場を日本全国探し回ったようなのですがなかなか見つからなかったようで、〈高田製作所〉に白羽の矢が立ったと聞いています」。
取引がはじまってから、〈高田製作所〉の鋳物工場に時計事業部を立ち上げ、製造にたずさわるようになります。
当初はパーツの提供を主にしていたが、時計作りのノウハウの指導もあり、時計事業部が独立。〈タカタレムノス〉として時計作りがはじまりました。

「自分たちのものづくりへの信念がお客様に伝わっているのか、直接的な評価を受けたい。とプロパー商品を企画したのが、タカタレムノスの最初の仕事です。今は時計事業部が分社化。大手のメーカーさんと同じことをやるのではなく、デザインを切り口に空間を含めた提案が強みです。さまざまなデザイナーさんとコラボレーションをしているのはそこに理由があります」。

初期の代表作は、デザイナー・川崎和男さんの作品『HOLA』。発売されたのが1989年。今でも販売しているロングセラーモデルのひとつです。文字盤が回る仕組みで、〈タカタレムノス〉によるプロパー商品の第1号。いくつものデザイン賞、大手雑貨量販店を中心とする高い評価もあり、〈タカタレムノス〉の名が知れ渡る契機となりました。
「いろんなデザイナーさんとご一緒するというよりは、じっくり腰を据えて長期スパンで取り組んで時計づくりをしていました。シリーズで展開するなど、今の〈タカタレムノス〉の礎をつくった時代ですね」。

普遍性と個性をあわせもった『RIKI クロック』

〈タカタレムノス〉の代表作のひとつ『RIKI クロック』。デザイナー・渡辺力さんの晩年の作品でもあります。

「実は、2000年くらいを境に樹脂製の時計がぱたっと売れなくなってしまったんです。どうしてかなと思ったら、まったく同じような商品がアジアの展示会で溢れかえっていて…。当時、コピー商品が氾濫していたんです。そこで、樹脂成型による時計枠の企画を中止し、天然素材を使った時計にたどり着いたんです」。
新しく取り組む素材に加えて、デザイン性も大切。渡辺力さんと交流の深い山本章さんから、渡辺力さんの時計をつくってみないかとの紹介を受けました。1970年代から大手時計メーカーのデザインも手がけていた渡辺力さん。〈タカタレムノス〉が企画をもちこんだのは、なんと88歳のころだったのだとか。

弊社社長が曲げわっぱの技術を活用した時計枠をつくりたいと考えていたところ、タンバリンの枠体を製造している工場に その製作をお願いすることができました。
そのころ、タンバリンの製造も海外に流れてしまっていて生産数が減少しているようでした。
楽器の正円をつくる技術を時計の枠体に応用することができました。そして、その技術をつかったレムノスを代表する時計 「RIKI クロック」が誕生しました。

ちなみに、〈タカタレムノス〉の社名と由来は、ギリシアのエーゲ海にあるレムノス島にあるのだそう。
「レムノス島にものづくりの神様が降臨したという伝説があるのですが、〈タカタレムノス〉が、創造する人たちにとって良い場所となり、集うすべての人の幸せに寄与する場所になってほしいという願いからこの名をつけました」。
時間を刻むという機能だけでなく、空間を演出し、日々の暮らしを豊かにしたいという〈タカタレムノス〉の思い。ものづくりの原点が、〈タカタレムノス〉の時計には込められているのです。

空間と調和した存在感『CARVED』

「『CARVED』は2010年に最初の商品が発売になりました。その年のグッドデザインを受賞し、それからスイングの振り子時計タイプなどの派生アイテムが生まれたりと、人気の商品です」。

デザインは建築家・デザイナーの寺田尚樹さん。建築デザインをベースとする寺田さんには、素材から提案をいただいたのだそう。『CARVED』の素材は、空間の装飾につかう無機質系人工木材というガラス繊維やセラミックの粉末を固めたもの。
「我々にとって素材を自分たちで見つけるというのはすごく難しい仕事なんです。デザイナーさんからご提案いただくこともありますね。無機質系人工木材は、壁材や装飾に使うのものなので加工性がよくて、軽いのが特徴。時計としては非常によかったんです。また、寺田さんは建築家なので、空間をイメージして、そこにマッチする商品をプロダクトとして作れる方。無機質系人工木材の優れた加工性に着目して、NC(ヌーメリカル・コントロール・マニシング)という切削機械をつかって数字の部分を彫ることで、シンプルな時計が出来上がりました」。
シンプルなデザインで白一色。しかし光の陰影や奥行きにより、文字盤の視認性が高まるのが『CARVED』の魅力。
「文字のサイズ感、影の出方を工夫しています」と菊地さん。ポイントは数字がエッジから抜けているところ。広がりを感じさせるデザインとなっています。

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