時代の名作や世界的人気商品を生み出すブランドを、
その商品エピソードなどとともにご紹介します。
話題の商品を世に送り出すブランドを、その商品の誕生秘話やエピソードなど、カタログでは紹介しきれないストーリーを交えてご紹介する「ブランドセレクション」。
今回は伝統的な技法と優れたデザインで知られる「飛騨産業」の、家具業界で初めて「節」を使った家具にチャレンジした意欲作「森のことば」。





日本の家、家具の歴史は「石」よりも「木」が主役です。そんな伝統を受け継ぎ、今でも日本の各地に木工家具が盛んなエリアが存在します。
飛騨高山も、そんな場所のひとつ。なかでも「飛騨産業」は、創業80年以上の歴史を誇る、由緒ある西洋家具メーカーです。
きっかけは、大正時代に西洋の曲げ木家具の技術が街に伝わったこと。
それを「飛騨の匠」で知られる伝統技術とミックスさせ、飛騨の自然、山々に密生したブナの原生林を資源をした西洋家具の製造をはじめました。
こうして完成した家具は、やがて国内外で高い評価を得るに至り、「飛騨産業」はひとつのブランドとして家具関係者の間で知られるようになります。
そんな「飛騨産業」が、今、世に送り出している家具ブランドが、「森のことば」シリーズ。
もちろん、こだわりのポイントは“木”にあります。
これまでの家具は、節のない、柾目(きれいに縞模様が揃う方向に切り出した木目)の材料にこだわる事が多く、そのため、一本の丸太から家具として使用される木材となるのは、わずか10%から15%という現実がありました。
本来、木の幹には柾目・節・赤太・白太とあり、驚くほど表情は豊か。従来の家具へのこだわりは、その木が持つ自然の造形美を無視していた面があったという訳です。
そんな誤った美意識と合理主義を改め、木の個性をもっと楽しみ、資源の活用をはかる。
「森のことば」は、そんな思いから生まれました。
主役は、これまで排除されてきた木の「節」。それをデザインに生かすという、逆転の発想で「森のことば」は、独創的なフォルムのインテリアを生み出しています。
木の家具には、まだまだいろいろな可能性が残っている。「森のことば」は、そんなことを教えてくれる家具なのです。
飛騨産業
1920年(大正9年)旅人から西洋の曲げ木家具の技術が伝えられた事から、「飛騨の匠」で知られる伝統技術と、山々に密生したブナ原生林を資源に西洋家具メーカー「飛騨産業」が創業されました。以来、優れたデザインと品質で評判を集め、数々のロングセラーを世に生みだしてきました。イタリア・ミラノサローネへ出展するなど、今や世界的なブランドとして優れた製品を送り出しています。
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