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使い方は自分次第で自由自在。1970年代から世界中で愛され続けているプラスチックのキャスター付きワゴンが「ボビーワゴン」。インテリア好きの部屋やデザイン事務所、美容院などで、その姿を見たことがある人も多いでしょう。デザイナーはイタリア人のジョエ・コロンボ(本名はチェザーレ・コロンボ)。
コロンボは、ロングセラーとなった自身の作品とは対照的に、デザイナーとして活躍したのはわずか10年ほど。わずか41歳でこの世を去った夭折の天才デザイナーでした。コロンボの活動期間が短かったのには理由があります。1930年、イタリア・ミラノに生まれたコロンボが最初に志したのは画家だったのです。ミラノの画学校を卒業したコロンボは1951年に前衛美術集団「ヴィメント・ヌークレアーレ」を結成し、現代美術のアーティストとして活躍しました。
そんなコロンボでしたが、父親の病気の影響で実家の電気部品工場を継ぐことになり、アーティスト活動をやめてしまいます。しかし、結果的にそれはコロンボが今度はデザイナーとして名を知られるようになるきっかけとなりました。コロンボはアーティスト活動と並行して、建築も勉強しており、その一環として家具などのデザインも行うようになったのです。
以後、コロンボはMoMAのパーマネントコレクションにも選ばれた前出の「ボビーワゴン」や「クラシカルチェア」「エルダ」など話題作を次々と発表していきます。 コロンボの活躍した1960年代はプラスチックやFRPなど、新素材が次々と世に広まった時期。彼の作品の多くが、そういった素材を用いています。また、家具だけではなく可変性を持つ住宅の構想を発表するなど、コロンボの作品は常に時代を先取りした空気に満ちていました。それを考えれば、今なおコロンボの作品が世界で人気を呼んでいるのも、当然なのかもしれません。
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Joe Colombo ジョエ・コロンボ
1930年 イタリア・ミラノ生まれ。 1951年に前衛美術集団「ヴィメント・ヌークレアーレ」を結成しアーティストとして活躍。62年ミラノに自身のデザイン事務所を開設し、同年オールーチェ社より発表した「アクリリカ」でコンパッソ・ドーロを受賞する。その後、ベルニーニ、カルテル、コンフォルト、アリタリア航空などで多彩なプロダクトを手掛ける。70年に発表した「ボビーワゴン」はMoMAのパーマネントコレクションとして収蔵されている。1971年にこの世を去るまでわずか10年あまりの間に数々の名作を残した。 |
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