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これまで100万脚以上の売り上げを記録しているといわれるのが剣持勇の「スタッキングスツール」です。販売開始は1958年。名前通り、スタッキングできるのが特徴のひとつですが、脚が逆U字型のため、多く積み重ねても安定感があります。省スペースで収納できるため、日本の住宅事情にもマッチしました。みなさんも一度はどこかの家で見たことがあるのではないでしょうか。
剣持勇は、柳宗理や渡辺力といったデザイナーとともに、現代日本デザイン界のパイオニアの1人。日本インダストリアルデザイナー協会の創立メンバーでもあります。剣持のデザイナーとしての歴史は、東京高等工芸学校を卒業し、当時の商工省工芸指導所に入所したことが始まり。ここでドイツ人建築家、ブルーノ・タウトとともにイスの規範模型の研究を行ったことは彼に大きな影響を与えました。
その後、ブリュッセル万国博覧会において担当した日本館のインテリアが高い評価を受けるなどデザイナーとして順調に活躍。スタッキングスツールとともに代表作である「ラウンジチェア」は、MoMAの永久収蔵品にも選ばれました。
また日本人にとってなじみの深いヤクルトの容器をデザインしたのも剣持です。 まさに戦後日本における家具、インテリア、プロダクトデザインの巨匠といえるでしょう。
ちなみにスタッキングスツールは、これまで多くのクリエイターが座面のテキスタイルをデザインしたことでも知られます。そのなかにはハウススタイリングオリジナルのテキスタイルが張られたものも……。こういったエピソードも長く愛される家具ならでは、ですね。
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Isamu Kenmochi 剣持 勇
1912年生まれ。 東京高等工芸学校(現・千葉大学)を卒業し、当時の商工省工芸指導所に入所。ドイツ人建築家、ブルーノ・タウトとともにイスの規範模型の研究を行う。1955年、
剣持勇デザイン研究所を設立。1964年、代表作であるラウンジチェアがニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品に選ばれる。
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