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『いかに少ないもので生活できるか、が、今の私のテーマ。できれば歯ブラシ1本で生活したいくらいですから。ただ、実際はそういう訳にもいかないから、「仕方なく置く物」を床に置いていると掃除しにくいので、床から少し上げる。私にとって『Wall』は、そんなツールなんです』
「Wall」とは壁に立てかける斬新なスタイルの収納家具。動かそうと思えば気軽に場所を移動できる。圧迫感のないたたずまいは、デザイナー・真喜志奈美さんが、冒頭で話した言葉にも重なります。
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「『Wall』を置いて、空気の通りのいい生活をしてほしいです。埃がたまらない空間で、すっきり、爽やかに」
分厚い板などはなく、丸いスチールパイプだけでできた軽快なフォルムの「Wall」には、確かに、そんな力も眠っていそう。ちなみに「Wall」のプロジェクトは、真喜志さんがイタリアで見た電車の荷台からインスピレーションを受けたのがきっかけ。ただし、それを家具として住空間に持ってくる試行錯誤が最もこだわった点であり、苦労した点でもありました。 |
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初回試作品
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「倒れにくく、物を置いた時点で一番安定する構造でありつつ、棚板の奥行き、間隔、奥行きをなくする。それでいて形を美しくしたかった。特にサイドから見た形状は、何度も試作を作りましたね」
細部まで気を抜くことのない、デザインのブラッシュアップ。その積み重ねがあって、はじめて優れた家具は生まれます。
「どんな職業でも同じだと思いますが、デザインも最後まできちんと考えることが一番大切。どうでもいいってことは一つもない。どこまで綿密に考えられているか、ということで物は質を兼ね備えるのだと思います」
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Nami Makishi
真喜志 奈美
1966年沖縄県生まれ。武蔵野美術大学大学院卒、ドイツ国立ベルリン芸術大学大学院卒業。99年「PLANET」設立。03年よりフリーランスとして活躍。
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