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永作さんが演じるのは“カスミ”という女性。 シングルファーザーである恋人の吉川(永瀬正敏さん)のことを愛しているが、子供の扱い方がわからず、吉川の娘ちぃと微妙な距離をとってしまう。そのせいか、カスミとの将来を考え始めた吉川にも素直に心を開けない、という難しい役どころ。
永作:「感情を抑える役なので難しいなと思いましたが、そこは一番外せないところ。外してしまうとすごく普通になってしまうので、私の中ではかたくなにそれを守って演じました」
恋人の連れ子とうまく接することができないカスミ。 いじわるな見方をすれば、それは彼にとって娘が一番で、自分が二番という“嫉妬”の感情が見え隠れしているようにも思えますが…。
永作:「カスミが抱いていたのはそういう感情ではなく、逆に、この子の一番をとってまで自分がそこに入ることの境と一生懸命戦っていたんだと思います。ちぃのことは嫌いではないけれど、同じ位置にはいられない。子供っぽいけど、でも真っ当とも思えるような…。そんな子供と同じことを考えているような純粋な人がいいな、と思いました。私も同じ立場だったら、きっとそう考えるでしょうね」
映画ではキャンディをツールにして、やっとちぃとコミュニケーションをとっていたカスミだが、永作さん自身も子供が苦手なのでしょうか。
永作:「私は子供は全然平気です。払ってもついてこられちゃうというタイプですね(笑)。でも、男性に対しては不器用かも。自分の感情をはっきりぶつけることはあまりないですね。つき合っている人と普通に友達な男性、2人に対してあまり態度が変わらないんですよ(笑)」
映画を始め、舞台、テレビドラマと、女優として精力的に活動している永作さん。演技についてはまだ模索中と言うが、今、毎日をとても気持ちよく過ごしているという。
永作:「きちんと息が吸えているような気がしますね。走りたいと思ったら走るし、立ち止まりたいと思ったら休む。30代になって、自分のペースで人生を走れるようになったのかもしれません。今は、いい意味で周りが気にならなくなってきたんだと思います。それと同時に自分が見えてきたのではないでしょうか」


そんな永作さんが今“休息をとる”一番のお気に入りの場所は家。 そこには自分が大好きなものが揃っているという。
永作:「インテリアは大好きなんですけど、特にこれというスタイルは決めていません。探しに行った時にいいものがあればそれにするし、なければ買わないという感じ。味のあるもの、でも、簡素なものが好きなんです」
アンティークの家具だとイギリス、アメリカのものに加え、バリなどオリエンタルなものも。チェアは人からのもらいもの、ダイニングテーブルは日本でオーダーメイドしたものと、家具のスタイルや材質はバラエティにとんでいるそうだ。
永作:「でも、不思議と統一感はあるんです。自分がいいなと思ったものだけで揃えたからでしょうか。遊びに来た友人たちもみんな、“ここは落ち着くよね”って言ってくれます」
家具の色みはライトなものよりダークで重厚感のあるものが好き。ものはどうしても増えてきてしまうが、ごてごてと華美な装飾をするのは嫌い。簡素で重みを感じさせるインテリアは、まるで男性の部屋のようだと永作さんは笑う。
永作:「その中で一番好きなのは、ベトナムで買ってきた2メートルくらいある総ビーズのライト。職人さんが手作業で作ったものらしいんですが、家に持ってきたらビーズがボロボロとれてしまっていてショックでした!
でもすぐに修理して、今も大切に使っていますよ」
そして、もう一つ永作さんが気に入っている家具がある。それはダイニングに置いてあるテレビ台。ソファの前にちょこんと座り、そのテレビ台が作るやさしい空間に浸るのがもっともくつろぐ瞬間だとか。
永作:「“テレビ台”として売られているものが嫌で、バリで購入したダブルの木製のチェアの上にテレビを乗せているんです。人工的に作られた感じではなく、何とも温かい雰囲気になって大正解でした!」
どんな役を演じるときもその人の持つ体温を感じさせたい、という永作さん。毎日の暮らしの中でも、“温もり”やものが持つ“味”を大切にするのがこだわりのようです。
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